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建築測量の重要性 ― ズレのない建物をつくるために

建築現場では「たった1ミリの誤差が、最終的には大きなズレになる」と言われます。
建物の品質や安全性を守るうえで、その“最初の1ミリ”を正しく管理するのが建築測量の役割です。
今回はその大切さについてお伝えします。

建築測量は工事の基準をつくる作業

建築測量は、工事の基準をつくる作業です。基礎を作る前の段階で位置と高さを決定し、その後の工程すべてがその基準をもとに進んでいきます。
もし基準がズレていれば、そもそも建物を建てるべきところに建てることができません。大変なことになってしまいますね。

高層建築ではわずかな誤差が大きなトラブルに

特に高層建築や大規模施設では、わずかな誤差が大きなトラブルになります。
わかりやすく言うと、例えば30階建ての建物で基準が1ミリ狂えば、最上階では3センチのズレになってしまうことになります。
そのズレは扉や窓が閉まらない、設備が設計通りに収まらないなど、深刻な問題を引き起こします。

施工者の安心を支える正確な墨出し

だからこそ、建築測量はとても大切な職種といえます。施工を担当する大工や鉄骨、設備業者が正確に作業できるのは、建築測量によって出された基準があるからです。
墨が正しければ、どの業者も安心して施工できます。

最新機器と人の判断が精度を支える

最新の測量機器の導入により精度は飛躍的に高まりましたが、最終的に判断するのはやはり人です。
地盤の状態や周辺環境によっては、図面通りに進めるだけでは不十分な場合もあります。
そんなときに正しい判断を下すのも、建築測量業者の役割です。

まとめ:建築測量が建物を支える

建築測量は建物をつくるときに最初から終わりまで必要な仕事です。
正確な墨があるからこそ、建物は設計通りに、美しく、安全に完成します。